
エンペシドクリームの塗り方&エンペシド膣錠の入れ方を解説!
- ざっくりまとめると
- エンペシドクリームは患部と手を清潔にして塗ること。膣内に塗るのはNG!
- エンペシド膣錠は膣に挿入して使う薬。入れ方にはコツがある!
- 生理がきたら薬の使用は一旦中止。生理が終わってから再開しましょう。
性器カンジダ症を治療するためにエンペシドを使い始めたものの、「膣の中に錠剤をうまく入れられない」、「薬を使っているときに生理が来たらどうするの?」など、使い方に困ってはいませんか?自分の判断で誤った使い方をすると、症状が悪化する恐れも……!
この記事ではエンペシドクリーム、膣錠の使い方と注意点について解説します。薬を正しく使い、性器カンジダ症を治しましょう!
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エンペシドクリームの正しい使い方

エンペシドクリームは、外陰部に性器カンジダ症の症状が出ているときに使う薬です。塗ってはいけない部分もあるので注意しましょう。エンペシドクリームの塗り方から注意点まで、詳しく解説していきます。
適量を1日3回塗る
1日に2回から3回、患部に塗ります。強くこすらず、優しく塗ってください。服用期間は6日間です。、3日間使用しても効果が見られなかったり、6日間使用しても症状が消えなかったりした場合は、医師の診察を受けましょう。
「性感染症 診断・治療 ガイドライン」では、1日の用量は1グラムとされています。1回につき、チューブから0.5センチほど出せば適量です。
クリームを塗るときは患部と手を清潔に!
クリームを塗る前に、患部をきれいに洗いましょう。患部にばい菌が付着している状態だと、薬の効果が落ちてしまいます。
また、クリームを塗ったあとは、手をきちんと洗いましょう。患部を触った指には菌がついている可能性があります。その指で体の他の部位を触ってしまうと、感染が広がる恐れがあります。
クリームを膣内に塗らないこと
エンペシドクリームは皮膚にのみ使用が可能です。そのため、膣内や口腔には使用できません。
また、傷がある部分やひどくただれている部分にも塗ってはいけません。刺激が強すぎるため、塗る場所に異常があると、症状が悪化してしまう恐れがあるのです。
塗り忘れても1度に2回分塗らないよう注意
薬を塗り忘れたら、気づいた時点で1回分の量を塗りましょう。前回の分を忘れたとしても、1度に2回分の量を塗ってはいけません。必ず、1度に塗る量は1回分の量にしてください。万が一、多めに塗ってしまった場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
エンペシド膣錠の正しい使い方

エンペシド膣錠は、膣の中に入れて使う薬です。飲み薬や塗り薬と比べると馴染みの薄い薬ですが、使い方はそれほど難しくありません。膣錠の正しい使い方と注意点について、詳しくみていきましょう。
1日1錠を6日間
エンペシド膣錠は、1日1回、1錠挿入します。服用期間は6日間が目安です。3日間使っても症状の改善が見られない場合、6日間使っても症状が消えない場合は、医師の診察を受けましょう。
膣錠の入れ方にはコツがある
膣錠を入れるときは、中腰の姿勢になると入れやすくなります。膣剤の持ち方は、膣剤を人差し指と中指で挟んで挿入するとよいでしょう。もしくは、人差し指の頭にのせて膣内に入れても、スムーズに挿入できます。
挿入がうまくいかない人にはアプリケーター付きの商品がおすすめ
膣錠がうまく入らない、指で入れることに抵抗があるという人は、「アプリケーター」が付属している製品を購入しましょう。
アプリケーターは、注射器のような構造をした、筒状の器具です。押し棒を押すことで、先端に入っている膣錠が押し出される仕組みです。膣錠がしっかり奥まで入るため、より確実に治療が行えます。
「フェリング・ファーマ株式会社」のホームページに、アプリケーターの詳しい使い方が記載されています。
患部と手は清潔にしておく!
膣錠を挿入する前に、外陰部と手をきれいに洗っておきましょう。汚れが付着していると、薬の効果が落ちてしまいます。また、手を洗ったあと、手についた水分はしっかりと拭き取ってください。手が濡れたままの状態で錠剤に触ってしまうと、膣錠に水が吸収され、錠剤が砕けてしまう可能性があります。
使い忘れたらその時点で使うか1回分とばす
膣錠を挿入し忘れたことに気づいたら、その時点で1錠挿入しましょう。ただし、挿入のし忘れに気づいたタイミングと次の挿入時間があまりに近いときは、1回分とばしてください。
1回分とばしても、次の使用時間に1錠挿入すれば問題ありません。前回の分を挿入し忘れたからといって、1度に2錠を挿入してはいけません 。万が一、1度に多く錠剤を挿入してしまった場合は、医師または薬剤師に相談してください。
治療中に生理がきたら一旦中止

エンペシドクリーム・膣錠を使用してる途中に生理になったら、一旦薬の使用を中断しましょう。生理中にエンペシドを使用すると、血液で薬剤が流れてしまい、効果が発揮されません。
「ロート製薬」のホームページには、以下のような記述があります。
生理中は薬剤が流れ出てしまう可能性がありますので、生理中や本膣錠を使用中に生理になった場合は、本膣錠を使用しないでください。また、治癒等の確認が必要であることから、医師の診療を受けてください。本膣錠は6日間連続してご使用いただくものですので、生理予定日を考えて、6日間継続使用できるよう治療を開始してください。なお、使用を中断して残った薬剤については、使用期限内であれば、本膣錠を使用して治療を行える次の機会にご利用頂けますが、その場合にも必ず6日間続けてご使用ください。
参考:メンソレータム©フレディ Q&A / ロート製薬
エンペシドは、生理の始まる日を考慮して使うのが望ましいです。もし、治療中に生理になったとしても、生理が終わったあとに治療を再開すれば問題ありません。再開時に薬の使用期限内が切れていれば、新しい薬に変えましょう。
まとめ
エンペシドクリームは1日に2、3回塗りましょう。クリームが有効なのは外側の皮膚のみです。膣内に塗ると、症状が悪化してしまう恐れがあります。
エンペシド膣錠は1日1回、1錠を膣内に挿入します。挿入の際は、中腰の姿勢になると挿入しやすいです。膣錠を指で入れるのが難しいと思ったら。アプリケーター付きの商品を選ぶと良いでしょう。
治療中に生理になったら薬の使用を一旦ストップしてください。クリームを塗ったり、膣錠を挿入しても、生理の血液で流れてしまいます。生理が来ないタイミングを見計らって使うか、生理が終わったあとに、薬の使用を再開しましょう。