公開日
2017/03/31
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「また再発...薬代が増えるばかり...。どうにかしたい!」繰り返しかかりやすいカンジダ症。治療費はなるべく安く抑えたいですよね。

治療薬を購入する方法は3つあります。病院で処方してもらう方法と個人輸入で購入する方法、ドラッグストアで代用品(市販薬)を購入する方法です。この3つの中ではどの方法が最も安く、治療薬を購入することができるのでしょうか。

カンジダ症治療薬の中でも、クロトリマゾールの成分が入っていることを条件に、個人輸入の価格・病院での処方価格・市販価格をそれぞれ紹介し、価格を比較してみます。

病院で処方してもらうと薬代はいくら?

病院処方は薬代に加えて診察費や検査費がかかる

病院で処方されるカンジダ症治療薬(クロトリマゾール)は、「エンペシド・クリーム1%」と「エンペシド・膣錠100mg」です。それぞれ、病院で処方してもらう場合の価格を見てみましょう。

エンペシドクリーム1%
エンペシド腟錠100mg 包装
エンペシド腟錠100mg 錠剤
クリーム製剤 膣錠・腟坐剤
製品名 エンペシドクリーム1% エンペシド腟錠100mg
薬価 24.2円 60.3円
処方単位あたり 242.0円(10g) 361.8円(6錠)

このように、エンペシドクリーム1%、エンペシド膣錠100mgの価格はどちらもお財布にやさしい価格ですが、病院では治療薬だけもらうことはできません。診察や検査で判断したうえで、治療薬が処方されます。そのため、薬代に加えて診察費や検査費がかかります。診察費・検査費・薬代を合わせると3,000円程度です。高くても、5,000円以内でおさまるでしょう。

病院で処方してもらう場合はジェネリックの方が安い

病院で治療薬を安く手に入れるには、普段処方される先発医薬品をジェネリック薬(後発医薬品)に変更する、という方法があります。カンジダ症の治療をするときに処方される「エンペシド・クリーム1%」や「エンペシド・膣錠10mg」は先発医薬品です。

これを、ジェネリック薬である「クロトリマゾールイワキ1%」や「エルシド膣錠100mg」に変更することで薬価が安くなります。では、ジェネリック医薬品の価格は先発医薬品の価格に比べてどれくらい安いのでしょうか。クリームと膣錠、それぞれの価格を表で比較してみましょう。

クロトリマゾールクリーム1%「イワキ」
エルシド腟錠100mg 包装
エルシド腟錠100mg 錠剤

クリーム製剤の価格比較

先発医薬品 後発医薬品
製品名 エンペシド・クリーム1% クロトリマゾールイワキ1%
薬価 24.2円 6.30円
処方単価あたり 242.0円(10g) 63.0円(10g)

膣錠・腟坐剤の価格比較

先発医薬品 後発医薬品
製品名 エンペシド膣錠100mg エルシドL膣錠100mg
薬価 60.3円 6.30円
処方単価あたり 361.8円(6錠) 183.6円(6錠)

クロトリマゾールを主成分とするクリーム製剤「クロトリマゾールイワキ1%」は、「エンペシドクリーム1%」の4分の1程度の価格に設定されています。また同じくクロトリマゾールを主成分とする「エルシド膣錠100mg」は、「エンペシド腟錠100mg」の半額に設定されています。

上の表から分かるように、ジェネリック医薬品は、クリーム、膣錠ともに、先発医薬品よりもお得だということが分かります。治療費を抑えたい人はジェネリックで処方してもらうことをおすすめします。

エルシド膣錠(ジェネリック医薬品)は低コストで開発されたから安価

医薬品には、先発医薬品(エンペシド膣錠/エンペシド・クリーム)と後発・ジェネリック医薬品(エルシド膣錠/クロトリマゾールイワキ1%)という区分があります。

同成分や同容量の医薬品でも、エンペシド膣錠は先に、エルシド膣錠は後に開発されました。エンペシド膣錠はいちから開発する手間(コスト)がかかりましたが、エルシド膣錠はエンペシド膣錠の製造法(特許)などを参考に開発できたため、必要最低限のコストで済みました。

薬剤の開発にかかったコストの違いが、エンペシド膣錠とエルシド膣錠の薬価(処方価格)の違いとしてあらわれているのです。

個人輸入で購入すると薬代はいくら?

カンジダ症治療薬(クロトリマゾール)を個人輸入する場合、薬代はいくらなのでしょうか。海外の製薬会社(Bayer Zydus Pharma)で販売されているカンジダ症治療薬、カーネステン・クリームとカーネステン・膣錠の価格を見てみましょう。

カーネステンクリーム(エンペシド) 包装
剤形写真 カーネステンクリーム(エンペシド) / Bayer Zydus Pharma
カーネステン膣錠100mg(エンペシド) 包装
剤形写真 カーネステン膣錠100mg(エンペシド) / Bayer Zydus Pharma
クリーム製剤 膣錠・腟坐剤
製品名 カーネステンクリーム1% カーネステン膣錠100mg
薬価 2,280円 1,980円

このように、カーネステン(クリーム・膣錠)は2,000円前後で購入できます。病院でかかる治療費と比べると、個人輸入で薬だけを購入したほうが費用は抑えられます。

ただ値段が安いとはいえ、個人輸入の利用方法や海外医薬品の安全性に、不安を感じる人も多いのではないでしょうか。「個人輸入」といっても、購入方法は国内の通販と同じです。医薬品専門の通販サイトなら、簡単な手順で医薬品を個人輸入できます。海外医薬品の安全性には注意が必要ですが、正規品を取り扱っているサイトを利用すれば問題ありません。正規品なら、海外医薬品でも効果は信頼できます。個人輸入を活用すれば、カンジダ症治療薬がお得に手に入るのです。

ドラッグストアで代用品(市販薬)を購入すると薬代はいくら?

ドラッグストアでもエンペシド膣錠100mgと同成分量の製品が購入できる

マツモトキヨシなどのドラッグストアでも、病院で処方される医薬品と同じ成分・同じ成分量の製品が購入できる場合があります。ただし、近場で入手できる利点がある反面、総じて費用は割高です。

市販薬の例として、佐藤製薬から「エンペシドL膣錠」「エンペシドLクリーム」が発売されています。エンペシドLはドラッグストアで取り扱われているため、時間や場所を選ばずに購入できるメリットがあります。ただし、来店のタイミングによっては購入できない(エンペシドLを販売するには薬剤師の説明が義務付けられているため)というデメリットもあるのです。

クリーム 膣錠
製品名 エンペシドLクリーム エンペシドL膣錠
価格(税抜) 1,780円 2,800円

エンペシドL(膣錠)の価格は3000円前後です。個人輸入で購入できるカーネステン膣錠の価格と比較すると、1,000円ほど割高です。薬代を抑えるなら、個人輸入を利用する方がお得です。

カンジダ症の治療薬は個人で輸入する方法が一番お得!

ここまで、カンジダ症治療薬の価格を、3つの購入方法の価格(個人輸入価格・病院での処方価格・市販価格)に分けて見てきました。最後に、購入方法によって変わる治療費を、表で比較してみましょう。

クリーム製剤の価格比較

購入方法 個人輸入 病院での処方(診察費等含む) 店頭/通販
医薬品名 カーネステン・クリーム エンペシド・クリーム1% なし
薬価 2,280円 3,000円~5,000円 なし

膣錠・腟坐剤の価格比較

購入方法 個人輸入 病院での処方(診察費等含む) 店頭/通販
医薬品名 カーネステン・膣錠 エンペシド・膣錠100mg エルシドL
薬価 1,980円 3,000円~5,000円 3,024円

上の表から、カンジダ症治療薬(クロトリマゾール)はクリーム、膣錠ともに、個人輸入での購入が最も安いということが分かります。カンジダ症の治療費を安く抑えたい場合は、個人輸入で治療薬を購入しましょう。

まとめ

カンジダ症治療薬(クロトリマゾール)を購入する方法は3つあります。病院で処方してもらう方法と、海外医薬品を個人輸入する方法、店頭やネットで代用品(市販薬)を購入する方法です。 なかでも、一番治療費を抑えられる方法は海外医薬品を個人輸入する方法です。

海外医薬品の個人輸入は、費用を抑えられるだけでなく、病院へ行く手間もありません。何度もカンジダ症を再発してしまう人にとって、病院へ行かずに治療できるのはとても便利です。

ただし、個人輸入した医薬品や代用品を使用するときは、カンジダ症の症状なのかどうかを病院で判断してもらったうえで治療する方がより安全でしょう。