公開日
2016/08/18
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ざっくりまとめると
性器クラミジア感染症の治療薬はジスロマックがおすすめ!1回飲めば治療終了。
治療薬は病院で処方を受ける。個人輸入を扱っている通販サイトなら安く買える!
処方箋医薬品に指定されているため、クラミジアの薬は市販されていません。

性器クラミジア感染症は薬で治療できます。第一選択薬の「ジスロマック」を使うのが、最も手軽で成功率の高い方法です。決められた服用量を1日1回だけ飲めばよいため、飲み忘れる心配がありません。

性器クラミジア感染症の治療薬は、ジスロマックを含め数種類あります。この記事ではジスロマックをはじめとする性器クラミジアの治療薬の種類や、薬の入手法について詳しく解説します。

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性器クラミジア感染症の治療薬

性器クラミジア感染症の治療には、抗菌薬(抗生剤・抗生物質)が使われます。抗菌薬の成分には、菌の繁殖を抑える働きがあります。そのため、抗生物質を使うと、菌がそれ以上増えなくなります。残った菌は体の免疫力によって排除されていき、やがて体内からいなくなるのです。抗菌薬による性器クラミジアの治癒率は97%から98%と非常に高く、ほぼ確実に治療が成功します。

性器クラミジアの治療で気をつけなくてはいけないのが薬の飲み忘れです。決められた分の抗菌薬が残っているのに、「もう治った」と勘違いし服用をやめると、生き残った菌が再び繁殖してしまいます。また、薬の効かない耐性菌が出現して、症状の悪化を招く恐れもあるのです。

クラミジアの増殖を確実に食い止めて治療するためには、「正しい服用量」と「正しい服用期間」を守ることがポイントです。

ジスロマック(マクロライド系抗生物質)

性器クラミジアの治療で最も広く使われている抗菌薬が「ジスロマック」です。有効成分として、アジスロマイシンが含まれています。ジスロマックは、1回の服用で治療が終わるのが最大のメリットです。飲み忘れる心配がなく、使いやすい薬です。

ジスロマックは、日本性感染症学会が発行するクラミジアの治療ガイドラインにおいて、最も効果があるとされるAランク評価の治療薬です。国内だけでなく、米国疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインでも、性器クラミジア感染症の治療薬はジスロマックが第一選択薬とされています。

ジスロマックの飲み方

  • 薬を飲む期間: 1日間
  • 1日に飲む回数: 1回
  • 1回に飲む量: 1000mg
  • 男女への推奨度: A
  • 妊婦への推奨度: A

ジスロマックは、飲んでからおよそ10日間に渡って効果がつづきます。

ジスロマックは第一選択薬

ジスロマックは、性器クラミジアの第一選択薬です。1回飲むだけで治療が終わり、失敗する可能性が低いため、基本的にはジスロマックが使われます。

他の性器クラミジアの治療薬は、7日間続けて飲む必要があります。しかし、薬を1度でも飲み忘れてしまうと、菌を排除しきれず、治療が失敗する可能性があるのです。

性器クラミジアの患者の中には、症状が治まったのを、完治したのだと勘違いしてしまい、服薬をやめてしまう人もいます。1度飲むだけでよいジスロマックは、勘違いによる服用の中断や、飲み忘れのリスクが低いため、信頼性の高い薬なのです。

ビブラマイシン(テトラサイクリン系抗生物質)

ビブラマイシンは、テトラサイクリン系抗生物質に分類される治療薬です。ドキシサイクリンという成分が使われています。

海外では、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)とアジスロマイシン(ジスロマック)の治療結果を比較する試験が行われています。試験では、ビブラマイシンは泌尿器や生殖器のクラミジア感染に対し、100%の有効性を持つという結果が出ているのです。

In the context of a closed population receiving directly observed treatment for urogenital chlamydia infection, the efficacy of azithromycin was 97%, and the efficacy of doxycycline was 100%.

ビブラマイシンは、クラミジアに対して非常に効果の高い薬ですが、7日間続けて飲み続けなくてはいけません。飲み忘れには細心の注意が必要です。

ビブラマイシンの飲み方

  • 薬を飲む期間: 7日間
  • 1日に飲む回数: 2回
  • 1回に飲む量: 100mg
  • 男女への推奨: D
  • 妊婦への推奨: 保険適応外

薬を飲み終えても、菌が完全に排除されるには時間がかかります。検査で菌が体内からいなくなったとわかるまで、性交渉は避けましょう。

クラビット(ニューキノロン系抗生物質)

クラビットはジスロマックと比べると効果は劣るといわれていますが、抗菌範囲が広いという特徴を持ちます。

クラビットの飲み方

  • 薬を飲む期間: 7日間
  • 1日に飲む回数: 1回
  • 1回に飲む量: 500mg
  • 男女への推奨: B
  • 妊婦への推奨: B

クラビットは性器クラミジア感染症の代表的な薬でしたが、ジスロマックが使われるようになってからはあまり処方されなくなりました。菌がジスロマックや他の治療薬に耐性を持っていた場合、クラビットの使用が検討されます。

性器クラミジアの治療薬はジェネリック医薬品もある

性器クラミジアの治療薬は、ジェネリック医薬品も作られています。ジェネリック医薬品は、薬の特許が切れたあとに作られた、同じ有効成分が使われた薬のことです。有効成分の開発費がかかっていないため、もとの薬と同じ効果で、価格はより安くなります。ジェネリック医薬品を使えば、治療にかかる費用を抑えることができるのです。

性器クラミジアの治療薬には、多数のジェネリック医薬品が作られています。ジスロマックのジェネリック医薬品「アジー」について、こちらで解説しているので、参考にしてください。

性器クラミジアの治療薬を購入する方法

ここでは、性器クラミジアの治療薬を購入する方法について解説します。

方法1病院で処方を受ける

性器クラミジアの治療薬は、病院で処方を受けるのが基本です。性病科や婦人科、泌尿器科で受け付けています。病院で治療薬を処方してもらう場合、薬の費用に加え、病院の診察料や、薬局の調剤料などがかかります。

方法2個人輸入を扱っている通販サイトを使う

性器クラミジアは、病院で処方を受けて購入するのが基本です。一方、個人輸入を代行している通販サイトを利用すれば、海外から薬を取り寄せることができます。薬は、個人で使う場合に限り、海外から輸入することができるのです。個人輸入では、ジスロマックのジェネリック製品も購入できます

ただし、個人輸入で薬を購入した場合、副作用などのトラブルが起こってもすべて自己責任となります。また、悪質なサイトも存在するので、注意しなければいけません。

安全に性器クラミジアを治療するなら、病院で医師からしっかりと説明を受け、処方された薬を使うのが確実な方法です。その後、薬の服用方法や注意をよく把握したうえで、個人輸入にステップアップするとよいでしょう。

ドラッグストアでの市販薬の取り扱いはない

性器クラミジアの治療薬は市販されていません。性器クラミジアの治療薬は、いずれも「処方箋医薬品」に分類されており、基本的に医師の処方箋が必要です。そのため、ドラッグストアでは販売されていないのです。

まとめ

性器クラミジアを発症した場合、抗菌薬による治療が行われます。最もよく使われる薬はジスロマック錠です。錠剤を1回服用するだけで治療が終わるのがメリットです。薬を飲んでから約1週間で、菌が体内から消え、完治します。

ジスロマック以外にも、ビブラマイシンやクラビットといった薬が使われる場合があります。これらの薬は1週間続けて飲む必要があります。飲み忘れると菌が再び繁殖したり、薬に耐性を持ったりしてしまうので注意が必要です。用法、用量を守れば、ほぼ確実に性器クラミジアを完治できます。

性器クラミジアの治療薬は、病院で処方を受けるのが基本です。一方、個人輸入を代行している通販サイトを利用すれば、自分で薬を取り寄せることもできます。

この記事で紹介したクラミジア治療薬