公開日
2017/02/17
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性感染症の1つである淋菌感染症(淋病)にかかった疑いがあるとき、どの病院へ行けばよいのでしょうか?検査はどのように行われるのでしょうか?

「性感染症は恥ずかしいから、病院へ行きたくない」という人も多いと思います。しかし、もし本当に淋菌感染症にかかっていたら、次は自分が感染源になってしまう上に、症状も悪化します。そうなる前に、恥ずかしがらずに病院へ行きましょう。性感染症にかかるのは恥ずかしいことではありません。どうしても抵抗がある人のために、匿名で受けられる検査もあります。

淋菌感染症にかかったときに行く病院、どのような検査をするか、検査と治療の費用などをご紹介します。

淋菌感染症の検査ができる病院

性感染症の淋病は性病科で診察してもらう

まず淋菌感染症の疑いがあるとき、何科の病院を受診すればよいのでしょうか。

性感染症なので、専門は性病科です。とはいえ、性病科でなくても診察や検査はしてもらえます。性病科以外であれば、男性なら泌尿器科、女性なら婦人科へ行きましょう。妊娠や出産の予定がある女性は産婦人科をおすすめします。

また、検査だけなら保健所でも受けることができます。日にちや時間帯、定員などは限られていますが、費用は病院よりも安くすみます。

性器以外の症状なら別の病院でも

症状が出ているのが性器以外なら、別の病院を受診してもいいでしょう。ノドの症状は耳鼻咽喉科、全身の症状は内科や感染症科で診察や検査ができます。性感染症専門の病院でなくても、症状が出ている部位によって診察や検査を受けられます。

病院でどんな検査をするの?

病院へ行くと、まず「淋菌に本当に感染しているのか」を検査します。病院ではどのような検査が実際に行われるのでしょうか。

分泌物で検査する

淋菌感染症は性感染症ですが、感染するのは性器だけではありません。淋菌は全身のあらゆる部位に感染する可能性があります。

淋菌が感染した部位によって何を検査するのか、表で見てみましょう。

淋病の検査には尿などの分泌物を採取して調べます

表にあるように、淋菌が感染している患部付近の分泌物を採取します。その分泌物に淋菌が潜んでいるのかを検査するのです。主に性器に感染するので、男性なら尿、女性なら膣分泌物で検査することが多いでしょう。性器に感染している患者のうち10%~30%はノドにも感染しているといわれています。性器の検査をするときは、同時にノドの検査もしておきましょう。

検査方法は?

検査方法は、淋菌をグラム染色して顕微鏡で見るか、淋菌を分離培養するかです。男性の尿検査であればグラム染色か培養、どちらでも可能です。それ以外の部位に症状が出ていれば、培養して淋菌の検査をおこないます。淋菌を培養すると、耐性のある抗菌薬がわかります。淋菌はさまざまな薬物に耐性のある菌が多いので、培養して耐性菌を調べるのです。耐性菌がわかれば、治療法も決めることができます。

淋病は採取した体液を顕微鏡や分離培養をもちいて検査します

クラミジアも一緒に検査できる?

淋菌感染症とクラミジアを一緒に検査したい場合、拡散増幅法という検査方法で同時に検査することもできます。淋菌感染症とクラミジアは併発していることが多いので、できるだけ一緒に検査しておきましょう。

自分でできる検査キット

通販で検査キットを買えば、自分で検査ができます。性器とノドの検査を同時に行うことも可能です。まだ感染しているかどうかはっきりしない場合は、自分で確かめてみるとよいかもしれません。しかし、淋菌は死滅しやすいので、取り扱いが難しい菌です。市販の検査キットや自分で結果を確かめる検査では、結果が正しいかどうかわかりません。検査をするときは、できるだけ病院か保健所へ行くことをおすすめします。

どれくらいで検査結果は出る?

病院で淋菌感染症の検査をする場合、感染してから2日後~3日後には検査ができます。検査結果がいつ出るかは病院によって異なりますが、早ければ即日で、遅くとも1週間後には結果がわかるでしょう。最近では、即日で淋菌感染症の検査結果を出してくれる病院が多くあります。淋菌感染症の症状がひどければ、できるだけすぐに検査結果が出る病院を選ぶとよいでしょう。

検査方法は淋菌をグラム染色して顕微鏡で見る

保健所での検査

保健所での検査は、決められた日時でしかおこなわれません。そのため予定が合わなければ、検査を受けるまでに少し時間がかかります。検査を受けてからも、1週間~2週間は結果を待つことになります。病院と比べると時間がかかり、治療もできません。すでに淋菌感染症の症状が出ているのであれば、病院で検査を受け、そのまま治療したほうがスムーズに済みます。まだ淋菌感染症の症状がなく、検査だけをしておきたいという場合は保健所へ行くといいでしょう。

偽陽性ってなに?再検査する?

検査では、陽性と陰性以外に、判定保留という結果があります。判定保留の場合、検査で陽性が出ていても、本当に感染しているのかわからない偽陽性です。淋菌感染症ではノドの検査で偽陽性が出ることが多く、再検査をしなければなりません。

なぜノドに偽陽性が多いかというと、ノドに住んでいる常在菌と淋菌の判別が難しいからです。常在菌とは、普段から体に住んでいて、宿主に害を与えない菌のことです。人のノドには、淋菌の仲間であるナイセリア属の細菌が住んでいます。ナイセリア属の常在菌と淋菌を間違え、実際には淋菌感染症ではないのに、陽性の判定が出てしまうことがあるのです。

検査費と治療費

淋菌感染症の診察費と検査費をあわせて3,000円から10,000円程度です

淋菌感染症の検査費と治療費は病院によって大きく異なります。目安としては、診察費と検査費を合わせて3,000円~10,000円程度です。淋菌感染症の症状がすでに出ていて検査をする場合は保険適用となりますが、症状がなければ自費となります。治療費に関しては、どのような治療をするかで変わっています。飲み薬で治療する場合、1週間分で約2,000円程度です。点滴や注射の場合は7,000円~15,000円程度です。

  • 診察費と検査費:3,000円~10,000円(保険/自費)
  • 飲み薬による治療費:2,000円(一週間分)
  • 点滴や注射の治療費:7,000円~15,000円

検査費と治療費の金額は病院によって差が大きいので、受診する前に電話やインターネットで確認しましょう。

病院以外での検査費

保健所では無料で検査を受けられます。費用がかかる地域もありますが、それでも数百円程度です。各保健所によって料金は異なるので、利用する前に調べてみるといいでしょう。

郵送の検査キットの場合は3,000円~10,000円程度です。多くの場合、ノドに感染した淋菌の検査キットや、クラミジアの検査キットもセットで販売しています。検査キットは日時を選ばず、気軽に自分で検査をできます。

まとめ

「淋菌感染症にかかったかもしれない」と思ったら、まず検査をしましょう。検査を受けられる病院は性病科、泌尿器科、婦人科などです。基本的に病院か保健所で検査は受けられます。病院で検査を受けると、陽性が出てもそのまま治療できます。疑わしい症状があれば放っておかず、正しく検査して治療しましょう。