ヘルペス制圧！バルトレックスの正しい飲み方

単純ヘルペス(HSV-1, HSV-2)、水痘、帯状疱疹など、ヘルペスウイルスの様々な症状に効果がある医薬品がバルトレックス(バラシクロビル)です。

ヘルペスを抑える効果を最大限に引き出すためにも、バルトレックスの正しい飲み方を覚えましょう。

バルトレックスの成分・バラシクロビルは吸収効率が良い！

バルトレックス錠は、バラシクロビル塩酸塩が主成分になっている抗ウイルス剤です。単純ヘルペスウイルス(HSV-1, HSV-2)、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に対して強力な抗ウイルス作用を示します。

1987年に開発されたバラシクロビルは、既に開発されていた抗ヘルペス剤アシクロビル(商品名：ゾビラックス)を改良することで、腸からの吸収性を向上させた成分です。

性器ヘルペスの初発治療や再発抑制、単純ヘルペスや帯状疱疹の治療では、アメリカやヨーロッパを含め世界100カ国以上で承認を取得し使用されている、実績と信頼性の高い医薬品です。

性器ヘルペスにかかった場合、初めての感染では単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1, HHV-1)が多く、再発したときはヘルペスウイルス2型(HSV-2, HHV-2)への感染が多いとされています。

バルトレックスはヘルペスウイルス1型の性器ヘルペス、2型の性器ヘルペス、どちらにも効果がある抗ウイルス薬です。

性器ヘルペスにお子さんが感染した場合、年齢ではなく体重が40kg以上なら大人と同量が服用できます。お子さんの体重が40kg未満の場合は、バルトレックスの錠剤ではなく「バルトレックス顆粒50%」を服用します。

体重1kgあたり25mgのバラシクロビルを摂取するので、体重が10kgなら計250mgを1日3回、体重が20kgなら計500mgを1日2回服用します。これは添付文書に記載された適用量ですが、詳しい服用量や服用回数はお子さんの状態によって異なるため、必ず病院に相談しましょう。

性器ヘルペスの治療におけるバルトレックスの飲み方は、1日に数回、決められた錠数を服用する必要があります。

初めて性器ヘルペスにかかった場合は、バルトレックス錠500mgを朝食後に1錠、夕食後に1錠、つまり1回1錠(バラシクロビルとして500mg)を1日2回、水といっしょに服用します。

バルトレックスは食事の影響をほとんど受けないので、服用するタイミングは食前でも食後でも大丈夫です。胃痛等の荒れを心配するなら、食後の服用がおすすめです。

バルトレックスの飲み方のポイントは、ヘルペスの初期症状があらわれた時点でなるべく早く飲むことです。

特に再発を抑えるために服用するなら、目安は6時間以内、遅くても24時間以内に服用しなければ効果がありません。ヘルペスが再発する前に出る、皮膚がピリピリ、チクチク、ムズムズする違和感、かゆみやほてりなどを感じたらすぐに服用しましょう。

一度ヘルペスにかかってしまった再発の恐れがある方は、バルトレックスを常備しておくことで、60%から70%の割合で再発が予防できます。

帯状疱疹や水痘、口唇ヘルペスを治療する場合でも、ポイントはバルトレックスを早めに服用することです。

早ければ早いほど効果が期待できますが、目安として、帯状疱疹なら皮膚に変化がみられてから5日以内、また水痘なら2日以内の服用が望ましいとされています。

帯状疱疹や水痘、口唇ヘルペスにお子さんが感染した場合でも、体重が40kg以上なら大人と同量のバルトレックスが服用できます。

体重1kgあたりバルトレックス(バラシクロビル)を25mg服用するという点も共通です。体重が10kgなら計250mgを1日3回、体重が20kgなら計500mgを1日3回、体重が30kgなら計750mgを1日3回服用します。服用量は最高でも1回1000mgまでとされています。

これも添付文書に記載された適用量ですが、体重が40kg未満のお子さんの場合は必ず病院に相談しましょう。

もしバルトレックスを飲み忘れた場合は、気がついた時点ですぐに1回分を服用しましょう。ただし2回分を一度に飲むことは禁止されているので、次の服用時刻が近い場合は1回分を空け、服用サイクルを戻すと良いでしょう。

バルトレックスは体内での吸収効率が非常に良い医薬品です。適切な用法と用量、正しい飲み方をしっかり守ること、医師の指示に従うことが大切です。